【赤ちゃんを泣き疲れるまで放っておくのはダメ?】保育士が見た“泣きの奥にある気持ち”
夜、どんなに抱っこしても泣き止まない。
おむつも替えた。ミルクも飲ませた。
それでも泣き続けるわが子を見て、
「もう泣き疲れるまで放っておこうかな…」
そう思ったことはありませんか?
その気持ち、とてもよく分かります。
私も長年、赤ちゃんをお預かりしてきた中で、
何をしても泣き止まない時間を、何度も見てきました。
でも、あの涙にはちゃんと意味があるんです。
泣くことは“甘え”ではなく“心の言葉”
赤ちゃんが泣くのは、
「助けて」「安心したい」「ママ、そばにいて」
というサイン。
泣き声は不快のサインだけでなく、心のSOSなんです。
抱っこしても泣き止まないとき、
「どうして泣くの?」と焦ってしまうけれど、
実は赤ちゃんは“泣きながら安心を探している”こともあります。
泣くことは、赤ちゃんにとって
「信頼しているから出せる感情」
「泣ける」=「安心している」ということもあるんですよ。
泣き疲れて眠る…それは安心ではない
私が見てきた中で、泣き疲れて眠る赤ちゃんの多くは、
呼吸が浅く、手足がピクピク動いていることがありました。
それは、“安心して眠っている”のではなく、
エネルギーを使い果たして「眠るしかなかった」状態。
逆に、泣いているときに抱きしめてあげると、
呼吸がゆっくり整い、まぶたが少しずつ落ちていく。
その瞬間に感じるのは、「あぁ、この子は安心できたんだな」というぬくもりです。
泣き止ませることが目的ではなく、
“気づいてもらえた”と感じることが、赤ちゃんにとっての癒しなんです。
“放っておく”のではなく“見守る”へ
もしママが疲れ切っているときは、
少し距離をとって見守ることでもいいと思います。
赤ちゃんを安全な場所に寝かせて、
「ママここにいるよ」「大丈夫だよ」と声をかけながら深呼吸する。
ママが落ち着くことで、赤ちゃんも落ち着くことがあります。
泣き止まない時間が“親子で呼吸を合わせる時間”になることもあるんです。
月齢ごとの“泣き”の背景
👶 新生児〜3ヶ月
外の世界に慣れるだけで精一杯。
ママの匂い・声・抱っこが何よりの安心。
👶 4〜6ヶ月
刺激が増えて寝ぐずりが起きやすい時期。
寝る前の照明を落として、静かな環境に。
👶 7〜11ヶ月
分離不安が出てくる頃。
離れるときは「行ってくるね」、戻ったら「ただいま」と声をかけることで信頼が深まります。
👶 1歳〜1歳半
自我が育ち、感情の切り替えが難しい時期。
「泣いても大丈夫」「ちゃんと見てるよ」と伝えてあげましょう。
現場で感じた“泣きの奇跡”
ある夜、寝かしつけの途中で1歳の男の子が激しく泣き始めました。
ママは疲れ切っていて、
「もう泣き疲れるまで放っておこう」とため息をつきました。
私はママの隣に座りながら、赤ちゃんの背中にそっと手を当てて、
「ママはここにいるよ、もう大丈夫だよ」と静かに伝えました。
しばらくすると、泣き声が小さくなり、赤ちゃんの呼吸がふっとゆるみました。
そのとき、ママの目にも涙が。
泣き止ませようと頑張るより、“一緒にいてあげる”ことの方が、
赤ちゃんの心を落ち着かせる力になる。
その夜、私は改めて“泣く力”の尊さを感じました。
ママの心を守ることが、赤ちゃんの安心につながる
ママが泣き声で疲れ切ってしまうのは当然です。
だって、毎日、命と向き合っているんですもの。
「泣かせてしまった」と責めなくて大丈夫。
泣くのは、赤ちゃんが“生きている証”。
そして、その泣き声を受け止めようとしているあなたも、
間違いなく“優しいお母さん”です。
まとめ
赤ちゃんを泣き疲れるまで放っておくと、
一見、静かになるように見えても、心は安心できていません。
泣くたびに
「見てくれる人がいる」「抱きしめてくれる人がいる」と感じることで、
少しずつ安心と自立が育ちます。
“泣かせない子育て”ではなく、
“泣いても大丈夫な子育て”をしていけたらいいですね
🔹発達心理学のアタッチメント理論でも、
赤ちゃんの泣きは“親を求めるサイン”とされ、
養育者が敏感に応答することで「安心できる信頼関係(安全な愛着)」が育つといわれています。
(心理学者メアリー・アインズワースらの研究より)
🩵 ママたちにメッセージ
泣き止まない夜も、泣き声の奥には愛があります。
あなたの抱っこは、赤ちゃんの世界を守る一番のぬくもりです。
保育士として、そしてママたちの味方として、
私は「泣く」ことを責めず、「寄り添う力」を伝えていきたいと思っています。
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